企業メセナとしての美術館
2017-10-23 15:39:24
絵画など美術が好きな者にとっては、美術館は年間を通していつ訪れても楽しいものですが、やはり芸術の秋といわれるこの季節は、日頃の忙しさをひと時忘れて美術に触れるのにぴったりの時期ですね。
全国各地の美術館を旅先で訪れるのをとても楽しみにしていますが、先日とある地方都市に新たにできた美術館を訪れてみました。その美術館は全国的にもよくその名を知られた某企業により運営されているのですが、特に美術に関連した事業を展開しているわけではない企業が社会貢献活動の一環としてこうした素晴らしい美術館を開設してくださったことはとても立派な企業姿勢だと感じられました。
これまでにも何度か全国各地に点在する企業が設立した美術館を訪ねてきましたが、いずれも美術に造詣の深い実業家の審美眼に触れたり、地元地域に企業活動で得た利益を還元したいという高い志を感じる機会がありました。
景気が徐々に上向き傾向にあるとはいえ、企業を取り巻く環境は決して楽ではない現代で、美術館運営のようなメセナ活動に力を入れることは難しいと思いますが、貴重な美術を守り次代に受け継いでいくため、これからもそうした志ある美術館を訪ねて少しでも応援したいと思います。
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美術展の中には大変なお宝も?
2015-09-04 10:13:40
前回のブログの続きとなりますが、美術館と並んで押さえておきたいのが「美術展」の存在。美術展は期間限定の展覧会なので、開催期間中に観に行かなければなりません。期間限定だけに、時々とんでもないものが見られたりするのが特徴です。とくに日本は、大変な歴史的秘宝が結構やってくる、美術的に恵まれた国として有名です。
2015年といえば、国立新美術館で2月21日~6月1日に「ルーブル美術館」の絵画が展示されていました。ルーブル美術館といえば、ご存知パリの有名な美術館ですよね。もし世界一の美術館を一つ挙げろと言われたら、ルーブル美術館を挙げる人が多いことでしょう。
そのルーヴル美術館を代表するフェルメールの「天文学者」は、フランス国外に出ることすら滅多にないという、まさに門外不出の至宝。それがなんと日本で見られたのです! 生きているうちに再び日本で見られることは、もうないかも……というレベルです。
ほかにもレンブラントやティツィアーノ、シャルダン、ミレーなど、ヨーロッパの近代美術史を代表する作品がルーブルから日本にやってきたという貴重な美術展でした。
美術の知識があまりない……という方は、「クレオパトラとエジプトの王妃展」のような、わかりやすい美術展がオススメです。美術を知らなくても古代エジプトのことなら、なんとなくわかることでしょう。詳しいことは、ガイドのお姉さんが現地で教えてくれるから大丈夫です。
6月29日まで国立新美術館で開催されており、7月11日~10月12日は京都市美術館で開かれているのが、「マグリット展」。20世紀のシュルレアリスムを代表する画家で、美術的な素養なんかなくても、一目見れば「うわっ、すごい!」と誰もが感心する作品ばかり。
「今日はなんとなく美術館に行こう」という習慣がない人は、ぜひ期間限定の「美術展」をチェックしてみてください。
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特別展を楽しむ
2015-06-08 15:16:55
美術館に一度行って満足してしまってはいませんか?美術館はある程度の規模のところであれば、大抵常設展示の他に定期的に特別展示や企画展示を行っていますので、そちらにも足を運んでみましょう。
特に、国内に限らず国外のコレクションから貸してもらって開催される豪華な展示等もあります。国内外を何年もかけて巡る巡回展等も、開催された時に行かなければ次に見れるかどうか解らないので、好きな画家の作品が展示される事が解ったら是非本物を鑑賞される事をオススメします。
本で見た絵画が、実物で見るとその大きさや迫力に圧倒されると思います。逆に、書き込みの多い精密な絵が思っていたよりも小さくて驚く場合も多々あるでしょう。それらを楽しむには、やはり本物を見るしかありません。
美術館主催の特別展であれば年間のスケジュールが公開されているものが多いですが、巡回展は長期開催されるので、今年がダメでも次の年に自分の近くに来たりすることもあるので、諦めずにチェックする事も大切です。
一人の画家を特集したものであれば、絵画の他にその人物の生い立ち等エピソードが紹介されているので、絵が出来るまでに至る心情等を考えるのも新たな見方が出来て楽しめると思います。
鑑賞後の過ごし方
2015-03-17 10:26:51
美術館には、必ずと言っていいほど“カフェ”が併設されているものです。美術館を一通り見終えたら、休憩がてら、そうしたカフェに立ち寄ってみるのも良いと思います。
美術館に併設されているカフェは、それ自体が美術館に見合ってお洒落に作られています。内装がよかったり、見晴らしがよかったりして、かなり落ち着ける空間になっていることが多いです。
また、カフェによっては、その美術館に因んだメニューなども用意していたりして、面白かったりします。そうしたカフェで、その日見た美術品のことを思い返しながら、余韻に浸るのは中々いいものです。
カフェでゆっくりした後には、美術館をあとにするまえに“ショップ”に立ち寄るのもいいです。ショップには、美術品に関連したグッズが沢山置かれています。お気に入りの作品の複製画、ポスター、ポストカードなどを購入すれば、きっと、その美術館に通ったいい記念になると思います。
美術品の楽しみ方
2015-03-06 10:48:22
美術館の中でお気に入りの作品を見つけたら、今度は、その作品の“背景”について学んでいくと良いと思います。
ほとんどの場合、作品の片隅には“解説文”が用意されています。この解説文を読めば、作品の制作背景や、作品に込められた意味などを詳しく知ることができます。作品をより深く楽しむことができるようになると思いますから、お気に入りの作品をじっくり鑑賞したあとには、解説文の方もチェックしてみてください。
ただし、一つの作品の解説だけをチェックしても、全体の流れをチェックしてなければ、イマイチ理解できないこともあります。だからといって、全ての作品の解説文を一つ一つチェックしてくのは骨が折れます。
そこで役に立つのが、オーディオガイドやギャラリートークになります。オーディオガイドは美術館の受付などで、無料または数百円程度でレンタルすることができます。基本的な内容は解説文と同じですが、目で見なくても良い分、美術品を見回りながら全体の流れを把握できるのでオススメです。
また、ギャラリートークでは、学芸員もしくはボランティアの方による、より深い解説を聞くことが出来ます。時間さえ合わせれば、基本的にはどなたでも参加できますから、作品のことについて一層詳しく知りたいという方は、参加してみるといいと思います。
美術品の見方
2015-02-24 01:17:02
美術館に行くのは好きだけど、美術館通いが続かない...。
こうしたお悩みを持っている方は、実は結構いらっしゃるんじゃないかと思います。そして、きっと、そうした原因は“美術品を見ることに力みすぎていること”にあるのではないかと思います。
つまり、美術館は一度入場料を支払えば、あとは出るタイミングは自分自身に任せられますから、払った料金分楽しもうと躍起になってしまう方が多いのだと思います。そうした方は、もっと肩の力を抜いて、作品を見て流すくらいの気持ちで楽しむといいと思いますよ。
高い入場料を払ったのに、すぐに出るのはもったいない!と思われる方もいらっしゃるかもしれません。ですが、考えてみてください、皆さんは1時間半の映画を観るのに、チケット代を高いと思うでしょうか?―――そう考える人はあまりいないですよね。
むしろ、映画館に限っては、毎週のように通っても楽しめるはずです。
結局はお金の問題ではないのだと思います。美術館は作品をざっと見渡す感じで、気に入ったものだけを集中して見るようにすれば、気軽に楽しむことができます。そして、気軽に楽しむことが出来るようになれば、自然と足繁く通うようになるのではないかと思います。
少ない頻度で長居するか、短い時間でも何度も通いつめるか、どちらが有意義な時間を過ごせるかは一目瞭然ですよね。
美術館での過ごし方
2014-11-30 09:55:10
芸術の秋。芸術を味わうにはやっぱり美術館です。
あらかじめどんな絵画や芸術品が展示されているかを調べて訪れる時のワクワクした感じがたまらなくいいです。
美術館の過ごし方はじっくりと鑑賞して、その美術館の作りなどを見るのも面白いです。
たまに美術館そのものがとても芸術的なのに驚くことがあります。
レストランもシックでお洒落な感じになっていると軽食をするのにも癒されます。
あらかじめその展示されているものに対しての知識を多少とも頭の中に入れておくとより芸術を楽しめます。
全く知識が無いよりも少しぐらい知っていたほうがより親近感が湧くからです。
いろいろ見ているうちに新しい発見が何個もあって、その分野についての薀蓄を語れるようにもなれます。
やはり実物を展示していることに美術館の醍醐味はあります。
作者のその作品を作った時の心の状態まで手に取るように理解したいものです。
丁寧な説明も書いてありますのでいつもそれを参照しています。
おすすめの美術館
2014-11-20 09:02:08
日本国内には様々な特色を持った美術館が展開されており、ヨーロッパや日本の画家などの絵画が数多く展示されています。
とりわけ、最近では芸術について関心を持っている日本人の数が増えていることもあり、観光のガイドブックなどではおすすめの美術館の紹介も行われるようになっています。
芸術についてそれほどの知識を持っていない人にとっても、美術館の選び方にこだわることによって、有意義な休日を過ごすこともできます。
インターネット上では、芸術に関連する沢山の情報もピックアップされているため、空き時間を使って情報収集に挑戦をすることも良いとされています。
全国の美術館の特別展などに関する知識を仕入れておくことによって、プライベートの時間をさらに充実させることにつながります。
美術館の魅力については、芸術に関係する職種についている人はもちろんのこと、今や一般の人々の間でも欠かせないものとして位置付けられるようになっています。
美術館に行く理由
2014-11-13 09:31:51
○○の秋、当然私の秋は「芸術の秋」です!
近くの美術館は、館内に入る前に遊歩道のようなものが広がっていますが、そこに咲きほこっている紅葉やイチョウ、落ち葉なんかも芸術のように美しい!
春になると桜です。こういう木々ももしかしたら美しさを計算されて植えられているのかもしれません。
特にイベントなんかをしていなくても、美術館に行く理由には、こういう自然の美しさを楽しむためもあるんです。
館内に飾られている芸術品ももちろんいいんですが、こういう四季を感じる風景を写真に収めるのもまた芸術だと思うんです。
それから、美術館は落ち着くんです。静かで、ひっそりとしていて、日々の喧騒からちょっと解放されて、ストレスの解消にもなるんです。
いいですよ、美術館。
芸術品には不思議なパワーもあって、ひとつの作品ごとの特有の世界観に触れると、小さな悩み事なんかは本当にちっぽけに思えてきます。
明日からもまた頑張ろうって、まだ頑張れるって、そんな気持ちにさせてくれる美術館、私は大好きです。